中江藤樹の言葉

致知出版社『心に響く小さな5つの物語』の中に中江藤樹の言葉が出ておりましたので紹介させて頂きます。


「順境にいても安んじ、逆境にいても安んじ、
 常に坦蕩々(たんとうとう)として苦しめることろなし。

 これを真楽(しんらく)というなり。
 萬(よろず)の苦を離れて、真楽を得るを学問のめあてとす。」
                              中江藤樹


人生が順調なときは、人はついつい、いい気になってしまいがちです。

いくら順境であっても傲慢にならず、謙虚な心を忘れないこと。

どんなに逆境の時でも、へこたれずに幸せな心を持っていること。

人間界の一時の状況変化などには振り回されない。

そういう心を持つことこそ、真の楽しみといえるものです。

そんな心を持てるようになるために、まなぶべきなのです。


我々は、学問とは、大学に入学したり、何かの資格を取るために行うものと誤解しがちのように思います。

それも学問の一部と言えるかもしれませんが、そのように浅く狭いものではありません。

我々が、社会・会社・世間で学ぶ全ての事が、学問と言えるでしょう。

言い換えれば、日々学問しているのです。

日々、いつも幸せな思考をしながら、

安定して心がおだやかな境地にあること。

いろんなことに、いちいち動じない。

自分の信ずる道を、どんな暗闇の中であっても、こつこつ歩むこと。

それが「真楽」です。

学びとは何か、気づかされます。