あるサロンオーナーさんの話ですが、
「ある先生がお客様のカットが終わって、後ろで休んでいたスタッフさんに「ほうき」と言ったそうです。
そのスタッフさんは、オーナーに「ほうき」を手渡したそうです。もちろんオーナーがお願いしたかったことは、髪の毛を掃いて欲しかったわけです。これは、極端な話かもしれませんが、言われたことしかしないんですね。
例えば「たばこ」と言えば、「マッチ」と「灰皿」を一緒に持っていくのが常識でした。
今は、「たばこ」と言えば、「たばこ」しか持ってこないんですね。」と言われていました。
家庭での躾ができていない、一人部屋で育ったことなど、育った環境の違いで、若い人が気づかなくなったと言われますが、大人も気づかなくなっていると思います。
社会全体が自分のことで精一杯で、人を思いやれない時代になっているのかもしれません。
以前、田中真澄先生のセミナーで、接客とは、「一人ひとりのお客様が望んでいることをいち早く察知し、迅速に対応してあげること」と言われことを思い出しました。
一つ言われたら、二手、三手先を読める人になって行きましょう。